2019年 05月 14日

Why This, Why Now, Why You

スタートアップの事業企画書の構成でよく使われる「Why This」「Why Now」「Why You」というのがあるそうです。この13年間でグロウニッチのお客様は初めて商売を始める方も多く、その場合は、じっくり相手に取材する必要がありますが、確かに必ず、この3ポイントを聞いているんですね。

お客様のマーケティングを手伝うわけですが、何としても儲かって事業を継続してもらいたいわけです。会社が儲からなければ、社員の来年の年収は下がるのと同じで、お客さんが儲からなければ、うちは儲かりません。対面のコミュニケーションは上手でもWebサイトなど顔が見えない向う側へのアピールが不慣れな人は多く、他社に抜きんでいる部分を見つけなければならない事は多いです。

他にもあるのですが、必ず押さえるべきポイントであるこの3つについて述べたいと思います。

Why This

なぜ、これをするのか?ですね。これすごい重要なんです。

なんとなく起業した場合、そこそこで満足してしまいます。それでも幸せであれば全然問題ありません。でも、満足すると情熱を失う確率が高まります。能力がいくらあっても、今やっている商売に飽きてしまうと、とても雑にこなすようになってきます。これは僕自身、常に戦っている部分なので、分かるんですね。

すごーく、セミナーで情熱的に魅力的な話しをされる方も、セミナーは楽しんでいても、ああ商売は飽きているなーと感じてがっかりする事もあります。お客さんには常に自分の商売を楽しんでもらいたい。

だから、なぜこれ(この商売)を選んだか?を必ず聞きます。 これなら商売始められそうだから選んだなど、最初は漠然とで良いのです。お客様によっては、聞き続ける事で1年、2年意識する事で、使命感が育つ場合もあります。まずはそれを第三者(私)に明らかにする事は重要だと思っています。

Why Now

なぜ今か?

自分自身が動ける「今」だからというのも大事ですが、
何故これをやるのが「今」であるかも大事です。

「世の中にないから、自分が欲しいサービスを自分で始める」は、 商売を始める理由に多いですが、「今」にフォーカスしています。

例えば、インターネットが普及して子供も使うようになった、でも、子供が使うのに最適化な機器って「今」無いよね、だからうちでつくっちゃうしかない。とか。

「今」はいつも動いています。世の中が動けば「不足」している商売は常に生まれます。

新しいマーケット(着眼点)であれば、競争相手もいないし、うまく行けば最初から利益を確保できる可能性も秘めていますし、時代背景で、今始める理由があると、使命感が帯びる傾向があります。

Why You

なぜ、あなたがやるの?

顧客は他でもないあなたを選ぶべき理由は何なのか?

この理由が無いと価格を安くする最終手段しか選択が無くなります。

事業アイデアを浮かんだのは自分だからというのは一つあると思います。でもそれとは別に存在するべきと考えています。アイデアを実行するのは他に最適な人材がいるかもしれません。いれば投資してその人にやらせるべきですから。

  • このアイデアの実現には自分の経験が生きる
  • このアイデアをやり切るほど情熱を持つ人は他にいない
  • このアイデアの先も考えているのは自分だけだ

などでしょうか。純粋に能力で勝っている部分であったり、起業して苦しい時期があっても諦めないストーリーであったり、こういうビジョンを描いているのは自分しかいないとか。

客観視してしまうと戯言であったりするのですが、このプロジェクトは「自分にこそ相応しい」という強気や意欲はやはり必要ですよね。

最後に

僕自身は実は起業する上で、独立できれば何の商売でも良かったタイプです。ダメなら畳めばいいやと始めたものの、うまくいくと2、3年で飽きてしまった事があります。

飽きた時っていうのは、凄く危なっかしい経営をしだすんですね。刺激を求めるというか。そして、それは時間の無駄なんです。

飽きない商いというブログを書いた事もありますが、この3つのポイントを一度整理すると、次第に自分の中に刷り込まれて、「飽きる」事から守ってくれる可能性は高いと考えています。

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