2013年 01月 14日

新しいものを生み出さなきゃ経済はデフレ

新しいものを生みだすことをカッコよく言うとイノベーションになりますが、
それが無いと経済は基本デフレになるのが資本主義です。

極論言うと、来年収入を増やしたいなら、
今やっている事を上手になるだけじゃなく、
新しいものを吸収して、
新しい価値を提案していくべきなんですよね。

 

新しいものを生みだすとインフレが起きる。

例えば、
A軒という店が「ラーメン」という新しい食べ物を世に生んだとします。

まだ、他では「ラーメン」を出していない状況で、
ゼロからマーケットを開拓するのですから、
ほとんど無茶なスタートです。

しかし、
奇跡的な企業努力ドラマを抜けだした後、
「ラーメン」マーケットが出来上がり、
独占的支配者として売れまくる時代を迎えます。

売れていくと人手が足りなくなるので、
高めの給料での雇用も増えます。
高めの給料を支える為に「ラーメン」の価格も高騰します。

これがインフレです。

新しいものも翌年は古いもの。みんなが古いもので稼ごうとすればデフレ

次に、
インフレマーケットには
稼ぎたい人材や企業が参入してきます。

A軒から独立する従業員も出てきて、
「ラーメン」制作技術のコモディティ(一般)化が始まり、
群雄割拠の時代に移行します。

一気に競争化されたマーケットでは、
必ずスタートする企業努力が「値引き」です。

「A軒の価格は適正じゃない!消費者の為に我々は安く提供する!」

気持ちは「ラーメン マーケットの十字軍」です。

戦略でもあるんですが、
「値引き」はお客様から感謝されるので、
その内、心底「十字軍」になっていきます。

今の世の中の情報網の下なら
価格は数年で半額になる事だってありえます。
当然「ラーメン」職人の給料だって、、となります。

この小さな現象が
多くの業界で起きて重なった時、
他の業界も「既存のラーメン」で戦っていれば
国がデフレに変わる。

「既存のもの」を「既存のやり方」で売っていれば
年々値下がる傾向(デフレ)になるのは至ってシンプルな法則です。

 

デフレマーケットの行く末

デフレマーケット下で
「ラーメン」に固執し続ける会社の売上や利益は下がるしかない。

価格が下がり続けると、
給料も下がり続けます。

安い人を雇った方が価格競争力が生まれる単純な理由。

A社 対 B社の行く末は、
「ボクはBさんよりも月給1万円安くても頑張って働きます!」
という競争になっていく。

 

景気から守られる業界も巻き込まれる

世の中には守られる業界もあります。

国家資格を持たなければ商売しちゃいけないなど、
とにかく新しく参入しようと思っても規制されている業界。

規制で限られた提供できる人間は引っ張りだこで、
価格を安くする努力している暇なんてありません。

他にも予算で税金投入額がある程度決まっている業界も、
急にはデフレはおきません。

でも、
十年ぐらい、普通の業界とのギャップが生じていれば、
既得権層や規制を打破しようとする「十字軍」が発生します。

民間がボーナス下がっているのに、
公務員のボーナスが上がっていれば、
ボクら庶民はやっぱ面白くないし、
そこにつけ込んでメディアは暴れ出す。

数年、数十年単位で時間差があっても、
結局は巻き込まれます。

 

だからこそ新しいものを生みだそう

デフレ化では、
「みんなが高いもの買わないからいけないんだ」な風潮も出てきます。

時に安価への選択が「悪」のような表現もされますが、
それは業界が下降し始めている証拠です。

でも、低価格化「十字軍」は企業努力だし、
正しい方向の一つだと思います。

安いものを選ぶ消費者も間違っていない。

商売側として未来を考えるなら、
無慈悲な価格競争に異を唱える「十字軍」になるばかりじゃなく、
「新しいもの」を生む努力をすべきなんですよね。

「ラーメン」の例でいえば、
チャーハンなど「新しいもの」を生みだせなくても
5分掛かるラーメン作りを半分に短縮できる機械を作るとか。
量を半分にして価格は4分の3にするとか。
まだ、「ラーメン」を知らない異国のマーケットに殴り込みをかけるとか。

小さい「イノベーション(新しいもの)」の寿命なんて
1か月程度かもしれません。

でも、その「新しいもの」を作ろうとするムーブメントが
次の新しいインフレにつなげてくれます。

「新しいもの」は、人口もそう。
子供が生まれないなら、
外国人観光客を増やすとか。

とにかく、カリスマ的な「新しいもの」から、
誰でも考えそうな「新しいもの」まで、
生みだそうという姿勢は重要です。

 

僕らWEB業界は頻繁にデフレ化が起きていますが、
WEBのお手伝いをしていると、
デフレに巻き込まれる業界が沢山あることに気付かされます。

ウチの武器であるSEMにより検索ユーザーに見られる事も
10年前から数年間は1つの新しいマーケット開拓だったのですが、
今や普通になっています。

5年前の検索エンジンでの1位は、
今の1位に比べ、より安価により多くを集客できていました。

他との違いがよく分からない当たり障りのない情報だけで、
ただただ検索エンジンに依存するだけじゃなく、
何か差別化できるものをホームページでしっかり公開する。

これが出来なきゃ、
広告費をどんどん上げていっても、
価格をどんどん下げていく事から避けられません。

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