2018年 10月 30日

交渉は「受け身」の方が有利になりやすいけど、やり方によっては後ろ向きに見える。

商売を1人で立ち上げてから、
色んな交渉をしてきましたが、
交渉事というのは「受け身」側に立つと
交渉しやすいと感じます。

ですので、8年前ぐらいまではテレアポで営業していましたが、
売り込みながらも「受け身」に持っていく事を
意識していました。

聞き手にまわると余裕が生まれる

誰しも経験あると思うのですが、
時間を投じて導きだした「計画」に対して、
「でも、こうした方がいいじゃない?」
「それはこういう理由で意味がないよ。」
と軽く言われちゃって、なんかペースを乱される事ありませんか?

普通に話しを聞けば、どんな計画も100%なんてないですから、
後出しで「ここはなんで考えないの?」というアイデアは誰でも出ます。
もちろん、それが貴重な場合もありますが、

とりあえず相手が質問して情報を受け取る側に徹すると、
こちらばかり手の内を晒し続ける事になり、
交渉は後手後手になりやすいです。
後出しジャンケンを延々とされるような感じというか。

大抵の交渉は相手に説明させて「受け身」で聞くと、
「後出し」ができて、有利に話しを進めやすいものです。

この「受け身」を故意であれ天然であれ、
価格交渉で使ってくる人がいます。

納得いく価格交渉と納得いかない価格交渉

個人的には、
相手が買おうとしている価格が「安い」なら売らなければ良いし、
相手が売ろうとしている価格が「高い」なら買わなければ良いと思うんです。

でも、取引したいけど少しでも得をしたい人は
交渉してくることになります。

そんな中で納得できる交渉は
「その価格の根拠」を提示してくれます。
その価格であるべき考え方がしっかりしていれば、
前向きな議論ができます。

例えば、安くするのであれば
相手の予算がここまでしか出せない背景が分かれば、
この作業を減らせば安くできますよ、という話しもできます。
交渉決裂でも、お互いどこまで譲歩できるかという可能性も出ます。

それに対して、納得できない交渉は、
「こちらの基準を、何も考えずに数字を調整する」タイプ。

消費税分安くしてよ~といった、完全な違法なものもありますし、
(最近は返信用封筒付きで密告できますよね)
2倍なら売りますよとか、半額なら買いますよ、とか。

え、その価格が正しい根拠は???と、
考え抜いた価格に軽く便乗して数字を調整されると
ちょっと納得できない感情も生まれます。

価格交渉の仕方でイメージは変わってくる

1万円なら何故1万円で提示しているか考えずに、
ぼーっと受け身で得た基準から少しでも得しようと交渉するのは、
いわば過去に出た基準を動かそうとする後ろ向きなアプローチです。
マネーゲームというか、お金持ちじゃなくても拝金主義に見えます。

それに対して、「言い値」で売買を決断する相手(会社)は
スピード感が強く感じられます。
ダメなら次という姿勢が勢いを感じますよね。
後ろ向きじゃありません。

また、「言い値」に便乗して数字を調整する人達は、
なにせ後ろ向きなので、交渉決裂すると根に持たれる確率も高い。

自分は前向きな会社さんからの良い影響を受けたいので、
価格交渉を考慮した価格でなく、
最初から真剣勝負の価格を提示しています。

前向きな会社は仕事に夢中です。
結果として交渉決裂でも、
機会があれば関わりたいと思う相手も多い。

価格を考えるのは面倒だけど向き合えるかどうか

個人的には価格交渉は機会あればすべきと思います。

でも、一つ言えるのは、
価格の根拠を考えるのって意外とコストが掛かるんです。
時間(=時給)が掛かるわけです。

そこが面倒くさいから「10%安くしてよ」となるんですね。

何も考えずに、こちらが決めた金額を調整するのは、
「面倒くさいので価格の基準は考えないけど安くして」と
宣言されているようなものです。

どんな成長企業でも「やる気なし」と感じませんか?
後ろ向きなカルチャーを持つ会社と感じませんか?
マイナスなブランディングですよね?

「この価格で、こういった事をやって欲しい」と先手で言うのは、
相場勘のない金額を提示して恥をかくリスクはあります。
でも、個人的には前向きと感じます。

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