2010年 08月 25日

商売と善

会社を興すと経営理念を考えます。

よくあるのは「社会の為」「人の為」「お客様の為」「幸福」など

善意の活動を心掛けるような内容。

サラリーマン時代は、綺麗事・他人事でしたが、

今はそういった方向性を明文化する重要性は感じています。

話しは少し反れますが、

そもそも「善」といった類の概念の

ほとんどは人間主観だと思います。

少し斜めから見れば、

例えば牛を大量虐殺して飢餓から救ったとすれば、

牛の世界からすれば、極悪人ですが、

人間社会では「善人」です。

今は「エコ」が叫ばれていますが、

これまた変な見方をすれば、

「エコ」なんて気にせず人間が自滅してくれた方が、

多少なりとも犠牲があったとしても、

「地球」にとっては「善」なのかもしれません。

そう考えると

何が善で何が悪か、という常識は、

やっぱり人間主観の「エゴ」ともいえます。

また、

人間が他の人間を意図的に害する

一般的に「悪」とみなされる組織も存在しますが・・・

ニュースや歴史を見ると、

彼らにも「善」や「社会」が存在しているようで、

利己的すぎる中心人物がいると崩壊が早そうです。

結局、同じ人間同士の社会。

人間主観とはいえ「善」を無視すると、

反発が起こったり、足を引っ張られたりで

思うようにいかなくなる事になる。

そう考えていくと、

利己的であれ、良心的であれ、

他人のメリットも考慮した「善」に注力した方が、

かえって思い通りにいきやすいのかもしれません。

世の中、

詐欺や違法な事で商売をする人達も多いですが、

ああいう類でも成功できる人は、

そりゃあもう能力的には秀でていると思います。

でも、長い目で見れば、

そんな目先の事でそれだけの才能を費やすのは、

あまりにも勿体ない。

もし、詐欺で生涯1億稼げる人なら、

ビジネスで生涯2億は稼げるんじゃないでしょうか。

人間は人間社会の中で生きていくんだから、

人間を敵にするよりは味方につけた方がいい。

「世の為」「人の為」といった、

ちょっと照れくさい標語を掲げて

商売に挑むのは、当たり前な戦略なのかもしれません。

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